札幌学院大学(江別市文京台)は、2021年4月に第2の拠点となる新札幌キャンパス(札幌市厚別区厚別中央1条5丁目)を開設することに伴い、新ロゴマーク・タグラインを制定した。また、新札幌地区で医療・福祉を取り入れたまちづくりを展開するため、医療機器・ヘルスケア製品などの世界的企業の日本法人、フィリップス・ジャパン(東京都港区)と包括連携協定を締結した。(写真は、札幌学院大学の新ロゴマークを発表する河西邦人学長)
(写真は、札幌学院大学とフィッリップス・ジャパンの包括連携協定調印式。右は、堤浩幸社長=いずれも2020年8月31日、新札幌キャンパス工事現場事務所で)

 同大学は、1946年の開学以来、イメージカラーとしてブルーを使用していたが、開学から74年が経過。開学の精神や理念を変化する社会環境に合わせていくため、大学ブランディングの一環として新ロゴマークとタグラインを制定した。

 変更にあたって、昨年6月から教職員や学生、卒業生、保護者、地域社会などとワークショップを定期的に開催するとともに、インタビュー調査を実施して札学院の役割や今後の方向性をまとめた。制定にあたっては世界的なブランディング専門会社、インターブランド(ロンドン)日本オフィス(東京都渋谷区)の助力を得た。

 ブランドの持っている様々な価値を簡潔に言い表したタグラインは、『One life,Many answers』とし、「学生の様々な潜在能力を一つの形にはめず、様々な個性を認めて尊重する大学でありたい」(河西邦人学長)という思いを込めた。

 新ロゴマークは、形の違う4つの造形を配置したもので、グレーとイエローのカラーを使った。「グレーは知性、品性、変わらない価値観を示し、イエローは新しさ、活気、時代とともに変わっていくことを込めた」(同)としている。いずれも9月1日から使用を開始する。

 また、フィリップス・ジャパンとの包括連携協定では、フィリップス・ジャパンの持つ健康な生活や病気の予防、診断・治療、ホームケアにいたる知見を生かして、高齢化が進む新札幌のもみじ台、青葉町地区で福祉、医療をまちづくりに取り入れていくとともにヘルスケアビジネスの展開可能性も探る。

 河西学長は、「高齢化が進んでいる団地に学生と教員が足を運んで実状を把握し、フィリップス・ジャパンの様々なツール、理論を使って問題解決をしていく教育を展開したい。そうして得られた知見を地域に積極的に還元したい」と述べた。フィリップス・ジャパンの堤浩幸社長は、「病気の予防から在宅治療まで、どうやったら安全・安心な生活環境が構築できるのか、一緒に課題を見つけ出して解決していきたい」と話した。
(写真は、来春の開設を目指して建設が進んでいる新札幌キャンパス)


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