札幌学院大学、2021年4月に都市型・開放型「新さっぽろキャンパス」開設

道内大学・教育

 札幌市厚別区の新さっぽろ再開発事業の目玉の一つである札幌学院大学(江別市)の新キャンパス開設。2021年4月の新設予定に向けて、同大がその概要を明らかにした。(写真は、25日に行われた会見。左から菅原秀二常務理事、鶴丸俊明学長、白石英才常務理事)

 新キャンパスには、21年度に経営学部や経済学部などを再編・統合した学部(学科)を新設するとともに、大学院地域社会マネジメント研究科も移転。また、22年度には心理学部や大学院臨床心理学研究科、心理臨床センターも移転する予定。
 現在、同大の在籍者は約2400人だが、開設後は定員が新さっぽろキャンパス1600人、文京台キャンパス1200人と新キャンパスの比率が高まる。

 25日に同大で行われた会見で菅原秀二常務理事は、「既存校舎の1号館と2号館が築後50年近く経ち、老朽化して建て替え場所を検討していたところ、JRや地下鉄駅の駅があり交通の要衝である新札幌に最適な土地が見つかった。少子化も進んでおり既存キャンパス内に建て替えるより、新しいキャンパスで新たな展開をしていくのが相応しいと判断した」と話す。合わせて学生確保にもつなげたい意向だ。 
 
 新キャンパスの建設場所は、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)が、同大や大和リース(同・同市中央区)など6者と取得して共同開発する「市営住宅下野幌団地」跡地などからなるG街区エリア。もう一つのI街区には、ショッピングモールや医療施設、ホテル、分譲マンションなどが進出する予定。新キャンパス建設の工期は、19年10月から21年1月を予定しており、鉄筋コンクリート造6階建て、延べ床面積は約1万2600㎡。

 1階にはカフェ、レストランのほか、大通西6丁目にあった社会連携センターを移転、新たに「産学連携センター」(仮称)として開設。2階には図書館、多目的ホールなどが入り、これら1階、2階の施設は市民も利用できるようにし、3階から6階が教室や研究室となる予定。

 同大は、新キャンパスを「多様なこと・ひと・もの(diversity)」 との「協働(collaboration)」を図る都市型・開放型キャンパスにする意向。地域のまちづくりに参画して、札幌市内や新札幌地区に進出する企業との連携も視野に入れる。

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