北海道新幹線札幌駅東口に総事業費200億円「カレス記念病院」、2025年4月開院に向け地鎮祭

医療関係

 社会医療法人社団カレスサッポロ(本部・札幌市中央区)は6月23日、札幌市東区北6条東3丁目の旧札幌卸センター跡地に建設する「カレス記念病院」の地鎮祭を行った。建築主のカレスサッポロ大城辰美理事長や設計、施工の日揮(本社・横浜市西区)、西松建設(同・東京都港区)、岩田地崎建設(同・札幌市中央区)、ビジネスパートナーのツルハ(同・同市東区)の社長など約50人出席した。(写真は、地鎮祭で鍬入れをするカレスサッポロ・大城辰美理事長)
(写真は、カレス記念病院建設地に立つ大城氏)

「カレス記念病院」は、カレスサッポロが運営している時計台記念病院(同市中央区)と北光記念病院(同市東区)を移転統合するもので、地下1階、地上8階建ての鉄骨造、一部鉄筋鉄骨コンクリート造。延べ床面積は約1万5327坪(50580・59㎡)。総事業費は約200億円、5行がシンジケートローンを組んだ。

 地鎮祭では一連の神事が行われ、大城理事長や日揮の山田昇司社長、西松建設の高瀨伸利社長が鍬入れを行った。神事の後の挨拶で大城理事長は、「時計台記念病院も北光記念病院も築40年を超えて新たな先端医療機器を導入することが難しかったため、新病院を建設、先端医療を実現しようと考えた。紆余曲折はあったが、法人の財務基盤を強化、実現のために一丸となって進めてきた。日揮の病院建設の知見を生かし、全室個室の最先端の病院の建設を進め札幌の救急医療の中核を担う拠点にしたい」と話した。

(写真は、神事の後に挨拶する大城氏)

 新病院は、低層階別棟にはビジネスパートナーのツルハが展開するクリニックと調剤薬局が入居する「ダ・ヴィンチモール」棟があり、病床数は病院の病床数は320床(うちICU=集中治療室とCCU=冠動脈疾患集中治療室8床、化学療法センター50床)。セル看護方式(患者に寄り添い看護に専念する看護提供方式)を導入、各階には医療スタッフらの休憩室も設ける。最上階には感染症対応の陰圧個室18床も設置する。差額ベッド代は必要のない全室個室になる予定。設計、監理は日揮一級建築士事務所と西松建設北日本支社一級建築士事務所(仙台市青葉区)、施工は西松・日揮・岩田地崎特定建設工事共同企業体。工事期間は、2024年12月末まで、新病院開院は2025年4月の予定。

(写真は、神事の後の記念撮影。左から日揮・山田昇司社長、ツルハ・八幡政浩社長、大城氏、西松建設・高瀨伸利社長、岩田地崎建設・按田政幸副社長)

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