札幌市は北1西1再開発ビルの建設に伴い、西2丁目地下歩道を同ビルに接続できるように延伸する。地下歩道の空間は、地下鉄東豊線の建設時点で既に掘られていたがこれまでは利用されていなかった。北1西1再開発ビルが竣工する2017年度に利用できるようにする。コンクリートの躯体は札幌振興公社が所有しており、30年ぶりにこれを地下歩道として整備することにした。(写真は、延伸される西2丁目地下歩道の開口部)
延伸するのは、東豊線の大通駅から北1西1街区までの延長160m。高さは3m、幅は8mで1985~86年の東豊線建設時に整備されていた。延長する地下歩道と接続する地上のビルは札幌市などが地権者となって設立される市街地再開発組合が建設する北1西1再開発ビルのほか北海道経済センター、市役所本庁舎。
さっぽろ都心まちづくり戦略では、地上の市道西2丁目線と札幌駅前通は、地上と地下の回遊ネットワークを形成するための路線と位置づけられている。
北1西1再開発ビルは、市民交流複合施設や地下に公共駐輪場など公共施設を含んだビルになり、多くの市民がこれらの施設を利用することが見込まれている。
西2丁目地下歩道の延伸によって東豊線とのアクセスがより便利になるほか、歩行者の安全にも繋がると期待される。
なお、北1西1再開発ビルは、地下5階、地上28階で高さは約154m。民間オフィスや民放のHTB、商業施設などが入るほか、市民交流複合施設、図書館、地下に公共駐輪場、地域冷暖房施設が整備される。敷地面積は約1万1700㎡で、建築面積は約9800㎡、延床面積は約12万7900㎡。14年度から建設工事に着手して17年度に竣工する予定。