札幌市交通局は、2021年春入局の乗務員に初めて大学卒を採用した。これまでは高校・短大卒が採用基準だったが、大学卒まで広げることによって企業的な経営が求められる交通局の人材の育成に努める。(写真は、札幌市交通局が入っているビル)

 市交通局の職員数は約600人で、そのうち約200人が運転系の職員。ホーム策の設置などによって車掌がいないワンマン運転となったことや経費削減のため、19年度までの5年間は乗務員の採用を停止していた。20年度は約20人を採用したが、募集は人事委員会によって高卒か短大卒と定められていた。

 ただ、現業職員の中でも学校用務員や公園管理作業員などと違い、交通局乗務員は転任試験を受けることによって管理部門に異動、昇進する道も開けている。このため、交通局は昨年度に人事委員会と協議して大卒まで採用基準を広げることにした。

 21年度の採用は9人で、その過半数が大卒者。採用後は約1年間の駅務経験を経て乗務員試験を受けて乗務員として勤務する。転任試験に合格すれば管理部門や係長、課長などに昇進することができるのは従来と同じだが、大卒職員が増えることによって試験を受ける乗務員が増えることが期待でき、将来的に内部登用による管理職が増えていくことが期待できる。
 交通局は、「企業に近い経営が求められるため、大卒まで採用枠を広げることで現場を熟知した管理職が増え、経営力強化に繋がる」と話している。


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