2期目のキャッチフレーズは、前回と同じ『つづける、つなぐ、つぎへ』で、2022年に迎える札幌市政100周年を意識、「札幌の次の100年へと続く道標を示し、市民と共に確実な歩みを進めていきたい」と語った。
秋元氏は6つの道標として①防災、暮らし、福祉、医療、介護②経済・雇用③女性・子育て④子ども・教育⑤まちづくり、環境、スポーツ・文化、人権⑥行財政改革について、それぞれ大枠での方向性を説明した。公約はあらためて年明けに発表する。
派手さはないが、堅実でバランスの取れた市政運営が秋元氏の真骨頂。1期目は上田前市長が取り組んできた施策が具体化してきた時期だったため、秋元市長として目に見える形での実績には乏しかった。
秋元氏は2期目も市民党という立場で市長選に臨むことを強調したが、ポスト100年の道標を示すと言いながらもどの施策も平均点をやや上回る程度で、ダイナミズムには欠ける。「札幌の新た歴史をつくる使命と重責に、全身全霊を傾け一人ひとりを大切にする行政、市民に信頼される行政を目指して全力で市政運営に取り組んでいくことを市民に約束する」と秋元氏は締めくくった。
首長にとって2期目の選挙は最強とされるが、格調高い言葉を発する秋元氏に高揚感は感じられなかった。道都札幌の選挙戦はこのまま熱を帯びない“静”のまま進むのか。確実にトップが変わる知事選の“動”とどう絡んでいくのか。