札幌大倉山展望台にある「札幌ウィンタースポーツミュージアム」が、2017年2月19日から開催される冬季アジア札幌大会に向けて大規模なリニューアル工事を進めている。札幌市は、過去の冬季五輪開催都市で作るネットワークに加盟、各都市で開催された五輪の映像や資料、展示物の交流ができるようにする。これによって2026年の冬季オリンピック・パラリンピック札幌大会の誘致に向け機運醸成に繋げる。(写真は、札幌ウィンタースポーツミュージアム)
「札幌ウィンタースポーツミュージアム」は、大倉山ジャンプ台を中心にした札幌大倉山展望台にある中核施設。1972年の冬季五輪札幌大会の開催都市としての栄誉と功績を後世に継承するとともに広くウィンタースポーツの普及振興に寄与することを目的に2000年4月にオープンした。
ジャンプやボブスレーを疑似体験できる「体感・体験ゾーン」や歴史的資料を備えた「展示ゾーン」、競技のルールや最新用具、選手情報を提供する「競技情報ゾーン」などがある。
今年で開館16年を迎えたことや、来年2月の冬季アジア札幌大会に向けて大規模リニューアルが必要と判断。10月1日から休館して、冬季アジア札幌大会が開催される来年2月に向けて改修工事を実施する。
施設を所有する市は、過去の冬季五輪開催都市でつくるオリンピックミュージアムネットワークに加盟したことから、各開催都市が所有する映像や展示物などを相互に紹介することができるようになるため、リニューアル工事ではこうしたレガシーの紹介を行えるようにする。
冬季アジア札幌大会には、IOC(国際オリンピック委員会)の役員らも多数訪れる。同ミュージアムのリニューアルを通じて同大会を側面から盛り上げ、26年の冬季オリ・パラ札幌大会招致に繋げる。