北海道と北大・北洋銀がアセアン地域と北海道地域の架け橋人材育成で連携・協力の覚書調印

道政

IMG_1088 北海道と北海道大学、北洋銀行の産官学3者は、アセアン地域と北海道地域の架け橋になる人材育成に向けて連携・協力することに合意、25日に道庁で覚書を調印した。両地域の留学促進や北海道とアセアン地域への就職を後押しする取り組みなど両地域の人材交流で連携・協力していくもの。覚書の期限は2017年3月末で以降は1年ごとに自動更新する。(写真は、覚書調印後に留学生ともに記念撮影する高橋はるみ知事=中央。知事の右は石井純二北洋銀頭取、左は山口佳三北大総長)
 
 タイと北海道は直行便就航による観光客の増加や、北洋銀が1月にバンコクにアセアンビジネスセンターを開設するなど交流拡大の機運が高まっている。また、北大はアセアン地域の大学と連携するなどグローバル人材の育成を進めている。今回、道と北大、北洋銀は、三者一体になって交流が活発になってきた北海道と同地域との絆をより強め、成長が著しいアセアン地域の活力を北海道に取り込むとともに企業進出などがスムースに進む基盤を作ることにした。
 
 覚書の調印式には、北大に通うアセアン地域の留学生もたちも同席した中で行われた。高橋はるみ知事は、「双方のこれからを背負う若者同士の交流拡大に取り組む架け橋づくりに取り組んで行きたい」と挨拶。北大の山口佳三総長は、「既に新渡戸カレッジや来年度開校予定の留学生対象カレッジプログラムなど北海道と海外の架け橋人材の育成が進展し始めている。人材育成の最前線として両地域間の架け橋となる人材育成を着実に実行する」と述べた。
 
 また、北洋銀の石井純二頭取は、「バンコク事務所はオール北海道のビジネスセンターとしての拠点機能を最大限発揮できるように努める。道内企業の国際化やアセアン地域のビジネスチャンス拡大に向けた取り組みを積極的に支援し、アセアン地域との経済交流の促進を図っていき、北海道・アセアン地域に大きな果実がもたらされることを祈念したい」と語った。
 
 覚書の調印式は当初1月に北洋銀が開設したアセアンビジネスセンターで行う予定だったが、タイの政治的混乱が長期化していることから今回道庁で行うことになった。

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