札幌市中央区北5西8の伊藤組土建名誉会長・伊藤義郎氏の邸宅跡を利用した住友不動産の高層賃貸マンション「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」。高橋はるみ前知事がそこの住人になった。長く住んでいた知事公館を後に新しい住まいから自民党新人として参議選道選挙区での戦いに挑む。(写真は、「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」)
道内の経済界で高橋氏の最大の理解者であり支援者だったのが伊藤義郎氏。知事退任後も、参議選道選挙区候補となった高橋氏を支援する立場を鮮明にしている。そんな中、旧伊藤邸跡に今年2月に竣工したのが地上30階建ての「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」。1~2階は伊藤氏が賃貸ではなく区分所有で住み、3階に高橋氏が居を構えたという。
高橋氏の知事時代の後援会だった「北海道を愛するみんなの会」(高井修会長、元副知事、現伊藤組会長)は、そのまま参議候補の高橋氏の後援会にスライド、役員の顔ぶれもほぼ同じという。知事時代の後援会をそのまま参議候補の後援会に移行させることを提案したのは伊藤氏。幹部らが全員一致でその提案に賛成したという。
高橋氏は5月18日に札幌市中央区で事務所開きを行い、参議選に向けてスタートを切った。知事16年間の知名度から当選は確実視されている。当選後は当然、東京が活躍の場になるが、札幌でも既存マンションを購入したという。そのマンションはリノベーション中といい、高層賃貸マンション「ラ・トゥール札幌伊藤ガーデン」は仮住まいのよう。ともあれ、高橋氏が伊藤邸跡のマンションの住人になったことがちょっとした話題になっている。