7日投開票が行われた北海道知事選で、与党推薦の前夕張市長、鈴木直道氏(38)が野党5党推薦の元衆院議員、石川知裕氏(45)に約65万票の差をつけて圧勝した。※動画はこちらの画像↓をクリックしてご覧ください
(写真は、支援者と万歳を三唱する鈴木直道氏。右から2人目)
鈴木氏の選挙事務所で午後8時過ぎにテレビで当確が出ると支援者ら約300人が拍手と歓声を上げ熱気に包まれた。連合後援会長の似鳥昭雄・ニトリホールディングス会長が、「私たちは(鈴木さんが)知事になってから本当の意味での責任がある。皆さまの協力がないと豊かな北海道は実現できないので今後とも協力をお願いしたい」と述べ、支援者全員で万歳を三唱した。
拍手が鳴りやまない中、鈴木氏は、「道民の皆さま本当にありがとうございます。鈴木直道を育て知事選挙に送り出してくれた夕張の皆さま、多くの皆さま、一人ひとりから大きなお力をいただいて結果を迎えることができた。あらためて感謝申し上げます」と涙ぐんだ。
(写真は、声を詰まらせる鈴木氏)
さらに語気を強めて、「皆さまに約束した活力あふれる北海道の未来を切り開き、具体的な政策を一つひとつ丁寧に形にして、頂いた信任にしっかりと応えられるよう一日一日を大切にしながら期待に全力で応えたい。北海道新時代を切り開く先頭に立って全力で取り組んでいくことを誓います」と決意を披露した。
吉川貴盛農水相・自民党道連会長は、「新しい北海道の一ページを多くの道民や支援をいただいた皆さまと共に切り開いていけると思っている。これからもみんなで支えていきましょう」と述べた。支援団体を代表して日本商工連盟北海道連合会会長の岩田圭剛・札幌商工会議所会頭、北海道商工会議所連合会会頭が、「令和の北海道の新時代を若い新しいリーダーが切り開いてくれると信じている。これからも鈴木直道さんを支えて北海道の発展のために努力していきたい」と挨拶した。
鈴木氏は、当選の喜びよりも北海道知事として一刻も早く仕事に取り掛かりたいという引き締まった表情に終始していた。東京都職員から夕張市長、そして今度は北海道知事。職業がこれほど大きく変わっていく人はそういないだろう。一体、どこまで大きくなるのか。器が大きくなっても、それを埋めるだけの水がこんこんと出てくるのが鈴木氏。いつしか器から水が溢れ出るようになると周りの人たちは鈴木氏に次の大きな器に挑戦してもらいたくなる。
夕張市長から、北海道知事へ、器はより大きくなった。その器にもこんこんと湧き出る水が満たしていくのだろうか。期待が高まるにつれて仕事の本質が厳しく問われるのが職業人の世界。鈴木氏が就く新しい職業、北海道知事。期待が大きい分、器の質も厳しく問われてくる。
(写真は、だるまに目を入れた鈴木氏)