立憲民主党北海道連合、国民民主党北海道総支部連合会、連合北海道、北海道農民政治力会議の4団体で構成する「民主連絡調整会議」は6日、札幌市中央区のホテルオークラ札幌で4月の北海道知事選候補者として元衆議の石川知裕氏(45)に出馬要請した。石川氏はこれを受け、「出馬を決意した。北海道の改革のため未来のために頑張りたい」と述べた。先に出馬表明している鈴木直道氏(37、公明、自民推薦)と事実上の与野党対決の構図が固まった。石川氏は出馬会見を8日に行う予定。(写真は、4団体を代表して立憲民主の佐々木氏から出馬要請文を受けとる石川氏=左)
4団体を代表して立憲民主党の佐々木隆博衆議が「出馬の決意をいただき、道政を道民に取り戻すために一緒に戦ってほしい」と要請文を読み上げ、石川氏に手渡した。石川氏は、「多くの方々からご期待をいただき光栄。北海道知事選挙への出馬を決意した。様々な課題があるが多くの道民とお会いして話を聞き、北海道の改革のため未来のために頑張りたい」と述べた。
その後、集まった記者たちから2ヵ月の短期決戦を問われ、「選挙に秘策はない。しっかりと政策を打ち出し政策論争をしていきたい。北海道は人口500万人以上で面積もデンマークに匹敵する。一つの独立国家として世界と渡り合っていけるだけの実力と魅力を持った地域。今、多くの市長村の創意工夫でふるさと起こしが行われている。これから179市町村の意見を聞きながら、地域の特性を生かして地方から世界へと渡り合えるような北海道をつくっていきたい」と答えた。
また、若さについて問われると、「多くの先輩方の意見に耳を傾ける謙虚な心を持っていることが大事だ。旧態依然の発想ではなく新しい考えを持っているのが若さの特権ではないか」と話した。
出馬要請した立憲民主党の佐々木氏は、「(知事候補選びで)紆余曲折があって時間を要したことを道民にお詫びしたい。16年ぶりに新人同士で戦われる今回の選挙の最大のテーマは、中央主導ではなく北海道の自治がしっかり確立できるかだ。政治経験もあり道内のことをよく知っている石川さんが最適の候補。道民に石川さんの思いを届け、短期決戦だが道政を奪還させていただきたい」と述べた。
石川氏は足寄郡足寄町出身、函館ラサール高、早稲田大商学部卒。小沢一郎衆議の秘書を経て衆院当選3回。14年に政治資金規正法違反で有罪が確定、公民権停止で17年の衆院選に出馬できず夫人が出馬して当選している。
(写真は、出馬の決意を述べる石川氏=左)