高橋はるみ知事の圧勝でスタートした高橋道政3期目だが、5月末にも行われる幹部人事に注目が集まっている。特別職では副知事3人の留任が濃厚で教育長と公営企業管理者は交代する見込み。部長ポストでは総合政策部や農政部、建設部、保健福祉部などで異動があり、3期目スタートの知事室長の人選にも注目が集まっている。(写真は184万票の圧倒的支持を受けた高橋はるみ知事)


総合振興局長も十勝、留萌、渡島などで異動がありそうだ。
昨年3月末に退任した山本邦彦副知事の後任に就いた多田健一郎氏は総務省出身。総務部長から副知事に選ばれ、在任1年で本省へ戻る選択肢も残るが東日本大震災によって道内の防災体制を練り直す取り纏め役を担っており、留任の方向。
高井修、高原陽二両副知事のどちらかが退任する可能性もあるが、退任後の受け入れポストが詰まっているほか、議会対応や震災後の落ち込みが激しい観光面でのてこ入れを図るために両副知事の続投で3期目の初年を乗り切る可能性は高い。
特別職では高橋教一教育長と武内良雄公営企業管理者が退任の見通し。高橋氏は道立近代美術館館長に就くと見られている。
教育長の後任には、成田一憲総合政策部長が有力。成田氏は昨年、山本副知事の後任に名前が挙がっていたが、高橋知事が多田氏を抜擢したため特別職を前に部長ポストに留任していた。
今年も副知事ポストが空けば成田氏の就任が有力だが、3副知事留任の可能性は高く退任する高橋教育長の後任と見られている。
成田氏のほかに部長職で退任が確実なのは、東修二農政部長、宮木康二建設部長で高橋幸雄保健福祉部長、坂口収経済部長も交代が取り沙汰されている。
次期総合政策部長には現知事室長の荒川裕生氏、次期農政部長には現十勝総合振興局の竹林孝氏が就く見通し。
総合振興局では、十勝のほかオホーツクや渡島、振興局では留萌の各局長が交代濃厚。
さて、高橋知事3期目総仕上げのスタートを飾る知事室長の人選に注目が集まっている。かつて秘書課長を務め、現在東京事務所長の川城邦彦氏が横滑りするという声も出ている。川城氏と高橋知事は「波長が合う」(道庁関係者)という。

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