道知事選や市長選とともに4月10日に投開票の道議選は、無風区が昨年末で26選挙区にも及び、全48選挙区の実に半数以上の選挙区で無投票となる可能性があった。しかし、1月に入って3選挙区で対抗馬が擁立されるなど無投票を避ける動きが広がっている。無風区のひとつ、札幌市厚別区では厚別を地盤とする伊達忠一参議の長女擁立が水面下で進んでいるという。


 道議選は4月1日に告示され、道知事選や札幌市長選などと共に10日に投開票される。4年前の道議選から2議席減の104議席を巡って全道各地で選挙戦が繰り広げられるが、昨年末の段階では次の選挙区で無風状態だった。選挙区と定数を示す。
 後志管内3、江別市2、千歳市1、北広島市1、石狩市石狩管内2、滝川市1、空知管内4、室蘭市2、伊達市1、胆振管内2、札幌市中央区3、札幌市清田区2、札幌市白石区3、札幌市西区2、釧路管内2、十勝管内4、根室管内1、根室市1、紋別市1、網走市1、オホーツク2(減員1)、檜山管内1、名寄市1、上川管内3、留萌市1、稚内市1。
 この時点では全道48選挙区のうち26選挙区で無風の可能性があった。
その後、1月上旬には北広島、札幌白石区、同西区で新人が擁立され、千歳市や根室市でも擁立に向けて最終的な人選が進んでいる。
 そんな中で、札幌市厚別区は定数2に対して現在も現職で6期目を狙う民主・伊藤政信さん(67)のみしか手を上げていない。
 前回の道議選では、伊達忠一参議の長男である伊達忠応さん(38)が当選したもののその数ヵ月後には旭川市内での飲酒運転が発覚したことにより辞任している。
 伊達忠応さんは、その前の選挙が行われた2003年4月に初当選したが、その半年後にススキノで酔って暴行し辞職している。2回連続して当選後1年も経たずに辞職している。
 今回、自民党は看護協会の推薦で女性候補の擁立を目指したがなぜか頓挫したという。
 自民党の某道議によると「伊達参議のサイドが横槍を入れたようだ」と言う。
 事情通によると、「伊達参議は長女を自民党公認候補としてこの選挙区から出馬させるようだ。伊達参議は今期で引退する見通しで、後援会など地盤を引き継げる。長男の忠応さんはジャスダック、札証上場の札幌臨床検査センター副社長として実業界に専念するようだし、長女擁立の可能性は高い」と言う。
伊達参議の長女は、30代で航空会社の客室乗務員の経歴を持つ。
もっとも、伊達さんの長女擁立でも定数2で無風になる確率は高いのだが。


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