12日投開票の北海道知事選で現職の高橋はるみ氏(61)が4選を果たした。投票が終わった午後8時にNHKが当確を流すと後援会関係者や自民党国会議員、経済界首脳ら支援者が詰めかけた選挙事務所は拍手と歓声に包まれた。高橋氏4選のハードルは事前の予想とは違って低いものだった。IMG_4398(写真は4選を決め万歳三唱する高橋はるみ氏=2015年4月12日午後8時15分ころ)

 当確が流れた後、高橋はるみ事務所の吉澤慶信後援会が、「今回の選挙は大変厳しい選挙だった。選挙終盤でも見通しが立たない状況が続き、無党派層の動きがどうなるか不安要素をたくさん抱えた選挙だった。最後の最後まで気が抜けなかった。こんなに早く結論が出ることは予想もしなかった。自民党道連の伊達選対本部長、吉川本部長代行のお二人には選対本部に張り付いてもらい陣頭指揮をとってもらった。すべての皆さんに心から感謝します」と感謝の弁を述べた。
 
 続いて自民党道連の伊達忠一選対本部長がマイクを持ち、「共産党まで相手候補を支持するというオール野党との対決は初めてで大変苦労した。皆さんも緊張して逆に何としても高橋はるみさんを知事にという大きなうねりが今回の勝利に繋がった。3期12年の実績を道民の皆さんに評価していただいた結果と思う」と語った。また吉川貴盛本部長代行は、「厳しい選挙戦だったが、与野党対決を制することができた。高橋候補には全道167市町村を元気に回ってもらった。最初から厳しくて激しい選挙になると感じていたが、手を緩めずに徹底的に足で稼いで運動量だけは多くすることに力点を置いてきた」と述べた。
 
 高橋はるみ氏は、8時10分には事務所に姿を現し、詰めかけた支援者とがっちりと握手。4選達成を祝して万歳三唱を2回繰り返して花束を受け取り、支援者に向かってこう語った。「道民の皆さまに4選のご支持をいただきましたことを有難く思います。万歳をさせていただいたが、私の気持ちの中は嬉しいと言うよりも、道民の方々から“これから先も任せたぞ”という意思を示して頂いたということで、身が引き締まり責任の重さを感じている。これからもよろしくお願いします」と短くコメントした。
 一瞬、髙橋氏から次の言葉があるのかと会場内もシーンと静まったが、その後は拍手と激励の言葉で包まれた。4選のハードルは意外に低く、髙橋氏の笑顔はバンザイまでの短い時間だけ。これから迫りくる北海道の難題を感じさせるような高橋事務所の光景だった。


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