「エスコンフィールド北海道」(北広島市)の近接地で建設される「エスコンタワマン」の起工式が、2025年12月18日、現地の三日月エリアで行われた。起工式には、事業主のエスコン(東京本社・東京都港区、大阪本社・大阪市中央区)伊藤貴俊社長、大林新星和不動産(本社・東京都港区)矢野忠賢社長のほか、北広島市の川村裕樹副市長など、関係者約50人が出席した。
(写真は、起工式で鍬入れを行うエスコン・伊藤貴俊社長=左と大林新星和不動産・矢野忠賢社長)
(写真は、「エスコンタワマン」の完成予想図=エスコン提供)
「エスコンタワマン」のプロジェクト名称は、現時点では仮称の「北広島市新駅タワープロジェクト」。「エスコンフィールド北海道」の近接地で、新駅に近い三日月エリア(敷地面積約3万㎡)のうち、札幌側の1万㎡の敷地を使って建設する。鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の地上36階建て、高さ130m強、延べ床面積は約6万㎡。総戸数は508戸で40㎡の1LDKから4LDKで構成され上層階にはプレミアム住戸を設ける。一番広い住戸は230㎡。価格帯は1LDKの3~4000万円台から億超えを予定している。
デザインは光井純アソシエイツ(東京本社・東京都品川区)、設計はエスコンの建築物を数多く手掛けている浅井謙建築研究所(東京本社・東京都千代田区)、施工は大林組(本社・東京都港区)・佐藤工業(同・同都中央区)特定建設工事共同企業体。竣工は2028年9月、引き渡しは同年12月の予定。
住戸のバルコニーは斜めなっていてガラス製。360度のパノラマが、ガラスに反射することによって、季節ごとにタワマンの色が変わるようにする。非日常を日常的に体感することがコンセプトになっており、館内には、エンタメ要素が数多く組み込まれる。エントランスにビリヤード台を置き、ゴルフシュミレーターも2基導入。フィットネスジムのほか、ゲストルール2室、中層階には2層吹き抜けのパーティールーム、その他にもサウナ付きスパ、コワーキング会議室も設ける。タワマンの立地角度は、「エスコンフィールド北海道」で行われる花火の見え方を重視して決めた。508室のうち半数の住戸から花火を眺めることができる。球場が見えるのは約4割だが、パーティールームやスパからは、球場を望むことができる。
新駅は2028年夏に開業予定で、タワマン入居は、新駅開業後の同年クリスマス前にする意向。三日月エリアには、商業施設や宿泊施設も計画されており、タワマンの利便性は高まる。新駅とタワマンを繋ぐ空中歩廊は予定していないが、三日月エリアが整備された段階で新たに検討する。
この日行われた起工式では、一連の神事が行われ、事業主を代表してエスコンの伊藤社長と大林新星和不動産の矢野社長が、鍬入れを行った。起工式の後、伊藤社長は、「36階建て、高さ130mの北海道、日本を代表するプロジェクトになると思っている。球場の外観デザインを含めてタワーマンションも街の景観をつくり出していくプロジェクトで、私も非常に楽しみにしている。Fビレッジの開発は、今は中間地点でまだまだ整備が進む」と話した。



































