札幌の今、解体ノート2025年版㉕北区屯田7条3丁目「北区屯田複合施設」

不動産マーケット情報

 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年25回目は、北区屯田7条3丁目の「北区屯田複合施設」。(写真は、解体工事に入っている「北区屯田複合施設」)

 イトーヨーカドー屯田店を承継したCiiNA CiiNA屯田の近くにあった「北区屯田複合施設」は、靴、衣料、雑貨の「ABC-MART札幌屯田店」と個室居酒屋「うおっと魚人屯田店」、全身もみほぐし「りらくる札幌屯田店」、理美容「イン東京北海道屯田店」の4店舗が営業していた。「うおっと魚人」は2025年5月に閉店、続いて「ABC-MART」が同年9月15日、「りらくる」、「イン東京」も2025年9月末までには閉店した。このうち、「りらくる」と「イン東京」は、屯田6条3丁目に同年10月にも移転オープンする予定。

 4店舗の閉店を受けて、各建物の解体工事が始まったのは、2025年10月1日。敷地周辺には、仮囲いが施されて内部の解体が進んでいる。土地所有者は個人だが、解体工事の注文者は、大和ハウスリアルティマネジメント(本社・東京都千代田区)。工事期間は2026年5月31日までとなっている。土地面積は約1246坪(4112・85㎡)。周辺は、CiiNA CiiNA屯田を中心に商業施設が集積している。解体後には、新たな商業施設の建設が始まりそうだ。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER