平和不動産、大通西4の1200億円再開発プロジェクト始動

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 平和不動産(本社・東京都中央区)は、他の権利者とともに進めている「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」について、2025年10月1日に起工式を行い着工した。再開発ビルは地下3階、地上36階、高さ185mの複合ビルで、2029年8月の竣工を予定している。(画像は、大通西4南地区第一種市街地再開発事業の建物外観イメージパース)
(画像は、屋外テラスイメージパース)

 地下3階から低層階は商業施設、中層階はオフィス、4階と27~35階には、ハイアットホテルズコーポレーション(本社・米国イリノイ州シカゴ)のラグジュアリーホテル「パークハイアット」が入る予定。ホテルの客室数は157室、飲料施設、宴会場、スパ、屋内プールも予定している。商業フロアには、アトリウム・テラスを整備、オフィスフロアは、札幌都心のビジネス競争力を強化する高機能オフィスにする。地域冷暖房プラントを整備し、国際的認証(LEED)などの取得を目指す。大規模災害時に対応して、帰宅困難者の受け入れ施設や備蓄倉庫も備える。投資額は1200億円。

 敷地面積は約1524坪(約5030㎡)、延べ床面積は約3万242坪(約9万9800㎡)、計画容積率は約1650%。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄筋鉄骨コンクリート造、中間免震構造を採用。実施設計は大成建設(本社・東京都新宿区)・三菱地所設計(同・同都千代田区)の設計共同企業体、デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所(同都港区)、監理は三菱地所設計、施工は大成・宮坂・岩倉共同企業体。大成建設は平和不動産の筆頭株主(所有比率20・12%)で、持ち分法適用会社。両社は、資本業務提携も結んでいる。

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