札幌の不動産企業、サラサ(本社・札幌市中央区)のグループ会社であるYMパートナーズ2(同・同)は、札幌市東区北9条東1丁目1-8にある旧「札幌共和女子学生会館」の土地建物を取得した。取得額は非公表だが、数十億円と見込まれる。(写真は、旧「札幌共和女子学生会館」)
YMパートナーズ2が取得した「札幌共和女子学生会館」は、1981年10月に竣工した11階建て、329室の女子学生寮。創成川通沿いに立地しており、JR札幌駅北口から直線距離で約500mの徒歩圏内。現在は閉館しており、土地建物の利活用が注目されていた。土地建物所有者は、共進総業(本社・東京都葛飾区)から2014年6月に北海道フーズ輸送(同・石狩市)になり、2020年4月には、同社の会社分割によって、あおばビル(同・同市西区)の所有になった。YMパートナーズ2は、2025年5月に、あおばビルから取得した。
同社は、建物の解体工事を本間解体工業(同・同市西区)に発注しており、更地にする。土地面積は約1000坪。JR札幌駅から北東側のサツエキイーストエリアでは、唯一といっても良いほどのまとまった広さがある。「札幌共和女子学生会館」と同じ北9条東1丁目の街区では、旧「札米ビル」跡地約300坪を利用して、タカラレーベン(本社・東京都千代田区)が、13階建て分譲マンションの建設を進めている。1000坪級の土地開発に、注目が集まりそうだ。