札幌中心部の時間貸し駐車場の料金が、30分300円以上と高騰している中で、30分200円の料金は、車を利用する人にとっては有難い存在。そんな有難い存在の一つが、ひっそりと店じまいをした。(写真は、店じまいをした「大達・パーキング」)
札幌市中央区南1条東2丁目1番1の「大達・パーキング」がそれ。平面駐車場では、コインパーキングが主流を占める中で、中心部に残る、数少ない有人駐車場だった。南1条通と東2丁目線に面し、場所的にも中心部に近く、コストパフォーマンスの良い時間貸し駐車場だった。料金は30分200円の他に消費税が必要だが、手書きの領収書や係員さんとの何気ない会話が、コインパーキングにはない温かさがあった。
「大達・パーキング」は、昭和30年代から営業していた「大達食品興業」の跡地を利用したもので、駐車マスは10台分ほどだが、係員さんが車間を詰めて駐車してくれるため、15台以上を停めることができる。2025年3月末までは営業していたが、4月に入って小屋が撤去され、現在は、写真のように進入禁止のコーンが設置されている状況。土地の広さは、約62坪(207・74㎡)で所有者は個人。利便性の高い場所だけに、周辺との一体的な開発も想定でき、今後の土地利用が注目される。