日用品・化粧品卸の「あらた」、札幌市丘珠町で北海道新センター建設に向け土地造成着手

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 日用品、化粧品で日本最大級の卸商社、あらた(本社・東京都江東区)は、札幌市東区丘珠町で、北海道新センター建設のため、土地造成を開始した。新センターの竣工時期は明らかではないが、工事は2028年8月31日までとなっている。(写真は、あらたが北海道新センターの建設を予定している土地)

 あらたが、2024年8月1日から造成工事を始めたのは、片側3車線の伏古・拓北通沿いにある丘珠町562-4、564-4など約1万2610坪(4万1613・36㎡)。あらたは、今年7月に土地所有者の個人らから取得した。造成を含めた土地取得額は、約13億5000万円。

 あらたは、札幌市から開発許可を受けて造成工事に入っている。施工は板谷土建(本社・札幌市中央区)。開発用地は、市街化調整区域だが、伏古・拓北通の沿線は、大規模な流通業務施設などの立地が許容されている「流通業務施設立地指定路線」になっている。2022年7月には、運送業、倉庫業に加えて、卸売業の物流施設建設も可能になり、あらたの進出が決まった。

 あらたは、北海道に札幌センター(札幌市白石区流通センター1丁目7-38)と石狩センター(石狩市新港南3丁目705-1)、北海道コスメセンター(同市新港西1丁目729-1)のほか、帯広市と旭川市にもセンターを展開している。同社は、「長期経営ビジョン2030」の成長戦略に対応する物流体制の強化のため、関西新センターと北海道新センターを建設することにしている。関西新センターは、2028年稼働予定となっている。

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