「スーパーセカンドストリート大谷地店」が入るビル、オフィス需要増見込み立駐の一部をオフィスに改修

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 札幌振興公社(本社・札幌市中央区)は、地下鉄大谷地駅直結の商業・オフィス・駐車場の複合ビル「大谷地アドバンシービル」(同市厚別区大谷地東2丁目4-30)をコンバージョン、オフィス面積を増やす。駐車場の一部をオフィスフロアに転換するもので、オフィス面積は、従来の3倍に拡大する。(写真は、「大谷地アドバンシービル」)

「大谷地アドバンシービル」は、1999年10月に開業した、札幌市交通局の東側隣接地にある地上6階建ての複合ビル。同交通局が、遊休地利用を目的に公募提案を実施、札幌振興公社と当時のベスト電器(現ヤマダデンキ)が組んで応募した提案が採用されたもので、1階にベスト電器(現在は「スーパーセカンドストリート大谷地店」)、2階がオフィスと駐車場、3~6階が駐車場(月極、時間貸し)という構成。

 今回、札幌市交通局が入っているビルが、2025年度から全面改修することもあって、入居テナントの移転先が必要になったことから、札幌振興公社は「大谷地アドバンシービル」の駐車場一部を、オフィスに転換するコンバージョン工事を行うことにした。地下鉄「大谷地駅」直結で、高速道路インターチェンジにも近い立地から、今後、新さっぽろ・大谷地地区のオフィス需要が高まるという判断もあった。

 具体的には、2階の駐車場部分と3階の全駐車場をオフィスに転換する。2階は192・48坪(636・31㎡、2区画)、3階は615・92坪(2036・12㎡、5区画)のオフィスにする。オフィス面積は、既存2階の405・6坪(1340・85㎡)と合わせると合計1214坪(4013・28㎡)へと3倍になる。駐車場の収容台数は、現在の353台から249台になる。

 コンバージョン工事は、入札を経て2024年11月中旬から着工、2025年7月頃に完了する予定。テナント入居は同年9月頃を計画している。交通局ビルに入っている交通局は、札幌市中央区役所仮庁舎(大通西2丁目)に移転、その他の札幌市東部市税事務所や民間企業などが、コンバージョンした「大谷地アドバンシービル」に入る。転換工事に合わせて、大谷地駅4番出入り口から同ビルまで、アーケードを設置して利便性を高める。1階の「スーパーセカンドストリート大谷地店」は引き続き営業する。

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