街に活気!表情が見えてきた「札幌4丁目プロジェクト」

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 札幌中心部で進むビルの建て替えラッシュ。至る所で新ビル建設の槌音が響くが、新ビルは鉄骨が組み上がり始めたら、一気に建設のスピードが加速する。駅前通と南1条通の交差点南西角の「4丁目プラザ」跡で進められている新ビル建設も、顔が見えてきた。緩やかな凹凸を持つ「プリーツ・ファザード」の壁面。日に日に成長していく建物の表情に、道行く市民の期待感が膨らむ。(写真は、「プリーツ・ファザード」の外壁が見えてきた「札幌4丁目プロジェクト」=2024年5月30日撮影)

 この場所で、50年に渡って親しまれてきた商業ビル「4丁目プラザ(4プラ)」が閉館したのは2022年1月31日。その後、建物は解体され、鹿島建設(本社・東京都港区)によって「札幌4丁目プロジェクト」が着工したのは、2023年6月だった。昨年は、フェンスの内側で何が行われているのかうかがえなかったが、今年に入ってからは鉄骨が徐々に組み上がり、5月半ばからは朝顔(落下防止棚)の上に外壁パネルが一枚、一枚と増え、工事の進捗が分かるようになってきた。

 このパネルは、「プリーツ・ファザード」と呼ばれるもので、小さい凹凸を繰り返すガラス張りの外壁は、見る方向によって建物の表情が変化することに特徴がある。新ビルは、地下2階、地上13階、延べ床面積約5700坪のオフィス・商業複合ビル。プロジェクトのコンセプトは、「個人から企業まで、自由な価値観・ライフスタイルを育む新しい活動の場『4th place』を創出する」となっている。

 地下1階から地上3階までは商業施設、地上4階から13階は1フロア約300坪、延べ床面積約3000坪の大通地区最大級のオフィスとなる。中でも地上1階と3階には、誰もが気軽に過ごせる「まちのリビング」が設置され、市民や来館者、ワーカーに向けた魅力あるスペースを提供するという。新ビルの名称は今後決定するが、竣工の2025年1月まで残り半年、日々成長していく新しい顔が、街に活気をもたらしている。

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