千歳市内で、100区画を超える宅地造成が2ヵ所で進んでいる。いずれも北信濃地区の地続きの場所で、2023年3月に市街化調整区域が外れて、市街化区域に編入されたばかり。折しも「ラピダス」進出で、戸建て需要が膨らむとみられており、千歳市の宅地開発は今後も続きそうだ。(写真は、拓豊開発が進めている「北信濃第5地区」の宅地造成工事)

 宅地造成が進んでいるのは、北信濃の「北信濃第5地区」と「あずさ西地区」。「北信濃第5地区」は、約4・5haの広さで、土地を今年4月に取得した拓豊開発(本社・札幌市中央区)が、千歳市の開発許可を得て造成工事を進めている。施工は三江開発(同市北区)。130区画前後を造成しており、今秋に造成が完了。拓豊開発は、ハウスメーカーに土地を売却する意向。地区内にはクリニックやコンビニエンスストアも誘致する予定。

「あずさ西地区」は、広さ約4・8haを土地区画整理事業で造成する。こちらも130区画前後が予定されている。事業主は伊藤組土建(本社・札幌市中央区)、事業協力はアルファコート(同・同)。造成される宅地の名称は、「スカイタウンⅡ煌めきの街あずさ西地区」となる予定で、地区内に「ツルハドラッグ」が近隣店舗から移転、今年12月に「千歳北陽店」としてオープンする予定。

 2つの土地は地続きで、当初は一体的な開発が見込まれたが、北半分は開発行為として、南半分は土地区画整理事業として行われ、裏付けとなる法手続きが別々に行われることになった。市内では、市街化区域に指定されているものの、宅地化が進んでいない約5haの土地もある。千歳市は、「ラピダス」進出に伴い、市街化調整区域の市街化区域編入で宅地造成を後押しする考えで、今後も市の宅地造成は増えていきそうだ。


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