JR北海道(本社・札幌市中央区)は、同社がJR桑園駅近くに所有する桑園社宅用地約3515坪(約1万1600㎡)に分譲マンションと賃貸マンションを建設する。2022年度春から順次、社宅の解体作業に入り、2023年度末から2027年度以降にかけて整備する。(写真は、JR北海道の桑園社宅)
桑園社宅敷地を、A街区(札幌市中央区北11条西18丁目、約1212坪=約4000㎡)、B街区(同、約1606坪=約5300㎡)、C街区(同市同区北12条西18丁目、約696坪=約2300㎡)の3街区に分けて開発する。A街区には社宅2棟があり、撤去後にミサワホーム北海道(本社・札幌市白石区)と共同で2棟、計100戸前後の分譲マンションを建設する。鉄筋コンクリート造、11階建て、2棟の延べ床面積は約2878坪(約9500㎡)。B街区には社宅4棟があるが、撤去後にやはりミサワホーム北海道と共同で50戸前後の賃貸マンションとJR北海道子会社のJR北海道フレッシュキヨスク(本社・札幌市中央区)が展開する食品スーパー「ジェイ・アール生鮮市場」などを展開する。鉄筋コンクリート造、10階建て、延べ床面積約3000坪(約9900㎡)。2街区共に2024年度春に社宅撤去を開始し、2025年度秋に開発着手、2027年度以降に竣工させる。
C街区には社宅1棟があり、撤去後に北海道ジェイ・アール都市開発(本社・札幌市西区)が2棟、75戸前後の賃貸マンションを建設する。鉄筋コンクリート造、11階建て、2棟の延べ床面積は約1757坪(約5800㎡)。2022年度春から社宅を撤去、2022年度秋に着工、2023年度末に竣工させる。
JR北海道は初めて賃貸マンション事業に乗り出すが、名称を「Junord(ジュノール)」に決定した。JはJR北海道グループ、uはフランス語で便利な、有益なを表すutile、nordは同じくフランス語で北を示す単語を引用した。商標を出願中でシリーズ展開する。「Junord(ジュノール)」は桑園地区3棟のほか、2023年開業予定で「極楽湯さっぽろ手稲店」跡に1棟、2025年開業予定で「極楽湯さっぽろ弥生店」跡に1棟を計画している。賃貸マンションの賃料収入で、土地の付加価値を高める。