「長崎屋小樽店立体駐車場」解体、新立体駐車場建設へ

不動産マーケット情報

 JR小樽駅前の小樽市稲穂2丁目60-1にある「長崎屋小樽店立体駐車場」の解体工事が行われている。50年近くにわたって運用され、駅前の風景に溶け込んでいたが、老朽化のため昨年夏に閉鎖され、10月から解体に入っており、2022年5月には解体工事が完了する。跡地には新しい立体駐車場の建設が予定されている。(写真は、解体工事が進んでいる「長崎屋小樽店立体駐車場」=左の高い建物)

「長崎屋小樽店立体駐車場」は、1975年4月に開店した「長崎屋小樽店」の駐車場として同時期に運用を開始。駐車台数は232台。「長崎屋小樽店」を含む駅前第2施設建築物は、小樽市の市街地再開発事業として建設された(立体駐車場は市街地再開発事業ではない)。地下1階、地上7階建ての建物の地下1階から地上4階までが「長崎屋」で5階から上は住居。売り場面積は約2896坪(9559・0㎡)、そのうち直営面積は約2576坪(8501・1㎡)。現在の建物設置者は、みずほ信託銀行(本店・東京都中央区)。

「長崎屋」を展開する長崎屋(本社・東京都目黒区)が紆余曲折の後、現在のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(同・同)の連結子会社になったのは2007年10月。2011年3月には「長崎屋小樽店」を全館リニューアル、「長崎屋」と「ドン・キホーテ」のハイブリッド型店舗に衣替えした。

 こうした店舗の変遷の陰で、「長崎屋小樽店立体駐車場」は変わらずに来店客のニーズに応えてきたが、46年目の2020年7月に運営を中止、同年10月から解体工事に入った。注文者は長崎屋(本社・東京都目黒区)、解体工事は日本建設(本社・東京都文京区)札幌支店(札幌市中央区)。工期は2022年5月21日まで。「長崎屋小樽店」の駐車場収容台数は、立体駐車場を含め263台分があったが、解体工事に伴い近隣駐車場に新たに86台分を確保、117台分を用意した。立体駐車場解体後には、新しい立体駐車場の建設が予定されている。
 

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER