札幌中心部にテナントゼロのオフィスビル(中央区北2条西3丁目1)が出現している。中心部の再開発が目白押しの中、2020年頃から空きビルになっている様子で、今後の動きが注目されている。(写真は、中心部にあるテナントゼロのオフィスビル)
このオフィスビルは、旧「三菱UFJモルガン・スタンレー証券札幌ビル」。道庁赤れんが庁舎正門前から東に伸びる北3条通と西3丁目の南西角地にある。敷地面積約90坪、建物は地上8階建てで、1989年10月頃に竣工したとみられる。
当時は、旧国際証券(東京都中央区)が所有していたが、以降、三菱証券(同都千代田区)、三菱UFJ証券(同)、三菱UFJ証券ホールディングス(同)、三菱UFJモルガン・スタンレー証券(同)と変わり、2011年9月にエム・ユー・エス・ファシリティサービス(東京都文京区)、2014年1月に合併によりMIUSビジネスサービス(同)、2019年3月には三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)が受託者、Murano特定目的会社(同都港区)が信託受益者になった。さらに、2020年7月に信託委託者、信託受益者が共にコモド(同都港区)に変更されている。
札幌中心部では、旧「札幌西武」跡の再開発事業が間もなく始まるほか、「ヒューリック札幌ビル」や「札幌第一生命ビル」の建て替え工事も進められている。そうした中で、テナントゼロの旧「三菱UFJモルガン・スタンレー証券札幌ビル」は、どうなるのか注目されている。