JR札幌駅北口の札幌市北区北6条西1目1-3で清水建設(本社・東京都中央区)が、オフィスビルの建設を計画している。2030年度の北海道新幹線札幌開業を見据えて、駅周辺の開発ラッシュが続きそうだ。(写真は、「札幌北6西1オフィス計画」の建設地)

 清水建設が計画している場所は、JR札幌駅東側の高架北側の創成川通沿いにあった時間貸し駐車場「トラストパーク札幌ステーション」跡地。同駐車場は、鉄骨造4階建ての自走式駐車場で、収容台数は285台だった。清水建設が20年10月に土地建物をトラストパーク(同・福岡市博多区)から取得。今年4月から清水建設が駐車場の解体工事を行っていたが、このほど更地になり、オフィスビル建設に向けた動きが始まった。

 プロジェクト名は「札幌北6西1オフィス計画」。敷地面積約592坪(1956・78㎡)のうち、建築面積として約461坪(1523・10㎡)を利用、鉄骨造の地下1階、地上13階建ての建物を建設する。延べ床面積は約5592坪(1万8455・84㎡)、建物の高さは58・50m。着工は、21年12月頃。建築主は清水建設、設計、監理は清水建設一級建築士事務所(東京都中央区)、施工は清水建設北海道支店(札幌市中央区)。

 JR札幌駅では、新幹線開業に向けて今年10月から北側連絡通路が利用できなくなったほか、22年夏から新幹線高架工事や市とJR北海道が進める北5西1・西2地区市街地再開発事業も始まる。また、民間では札幌駅北西ゾーンに、じょうてつ(本社・札幌市白石区)が地下1階、地上8階建てのテナントビルの建設を始めている。30年度開業の北海道新幹線札幌延伸に向けた建設投資が、今後も増えていきそうだ。


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