HBC(本社・札幌市中央区)の旧本社屋(北1条西5丁目2番地16)跡地に建設されるホテルやオフィス、商業施設が入る複合高層ビルの概要が明らかになった。建物の高さは110・92mが予定されており、大通地区では、創世スクエア(北1条西1丁目)の124mや来年度の竣工が予定されている「南2西3再開発ビル」の122mに次ぐ高さとなる。(写真は、解体工事が進んでいるHBC旧本社ビル)

 HBCは、旧本社屋の東側隣接地にあった旧HBC立体駐車場跡地を利用して建設した新社屋で、昨年9月21日からラジオ放送、10月12日からテレビ放送をスタートさせた。これに伴って、昨年10月から旧社屋の解体工事に入っている。

 旧本社ビルは、1959年9月にHBC会館として竣工した地下2階、地上6階建て。設計は、久米設計の前身である久米建築事務所、施工は松村組(本社・東京都千代田区)だった。解体工事は、新社屋を施工した熊谷組(本社・東京都新宿区)北海道支店(札幌市中央区)が担い、建物の解体はほぼ終了している。

 新しく建設される建物は、仮称「札幌HBC跡地計画」として進められる。敷地面積約1395坪(4606・21㎡)、そのうち建築面積として約1133坪(3739・68㎡)を使って鉄骨造一部鉄筋コンクリート造の地下2階、地上26階建ての建物を建設する。事務所、ホテル、店舗などが入る複合建物で、延べ床面積は約1万8436坪(6万839・34㎡)、建物の高さは110・92m。建築主はNTT都市開発(同・東京都千代田区)、設計、監理は久米設計(東京都江東区)、施工は未定。21年10月1日頃に着工、23年完成予定となっている。

 大通地区での高層ビルは、「創世スクエア」の124mが筆頭で、「北洋大通センター」の96mが続く。22年度竣工予定の「南2西3再開発ビル」は高さ122mになるためHBC跡地のビルはそれに続く3番目の高さになりそうだ。


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