札幌の今、解体ノート①白石区菊水元町6条1丁目

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。そこで、札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の連載を始める。(写真は、旧「定食屋ジンベイ菊数元町店」の解体工事現場)

 1回目は、札幌市白石区菊水元町6条1丁目。環状通と南7条・米里通の交差点の東西エリアをフォーカスする。環状通の外回り車線をクルマで走り、豊平川の環状北大橋を渡ると緩やかな下り坂になる。その下り坂が終わる付近にある交差点を、道央道札幌インター方面に左折すると現場が見えてくる。

 ほぼ解体が終わったのは、アイチフーズ(本社・札幌市豊平区)が営業していた旧定食屋ジンベイ菊水元町店(持ち帰り弁当のベントス併設店)の建物。この店舗は、今年1月31日で営業を終了しており、その後もしばらく同店の看板が掲げられていた。解体工事が始まったのは、4月12日から。解体工事を行っているのは、マルサチ和幸工業(札幌市西区)、発注者は有限会社丸悦オクムラ商会(同市白石区)。大型重機によって瞬く間に建物は取り壊され、現在はほぼ解体が終わっている。

 地続きの更地になっている場所にも昨年まで建物があった。外食事業のジー・テイスト(本社・名古屋市北区)が営業していた回転寿司「平禄寿司」の「札幌白石菊水元町店」がそれ。同店は20年6月6日に閉店。建物は、同年7月後半から解体され、8月末には更地になった。解体業者は、北海道リオン(江別市)だった。
 2つの敷地を合わせると500坪ほどと見られる。飲食2店舗の姿が消え、その土地はひとつの役割を終えた。次は何に生まれ変わって時代を紡いでいくだろうか。

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