札幌ススキノ歓楽街の一角にあるバッティングスタジアム「スラッガーズ」とゴルフバー「グランドスラム」が、3月21日に閉鎖された。これによって、周辺のビルを含んだ再開発が動き出しそうな気配だ。ススキノで30年以上にわたって営業を続けてきたバッティングスタジアムだったが、時代に流されて役割を終えた。(写真は、3月21日で営業を終えた「スラッガーズ」などが入るビル)
札幌市中央区南5条西2丁目の角にある「スラッガーズ」や「グランドスラム」が入るビルと隣接する「第6グリーンビル」、「第7グリーンビル」、「ウッドシップビル」のある街区約742坪(2449・11㎡)の土地・建物は、以前は第一興商(本社・東京都品川区)が所有していた。しかし、2018年12月に国際興業グループ(同・同都中央区)の国際興業管理(同・同)が取得、再開発に向けた動きが始まった。
第6、第7グリーンビルやウッドシップビルはほぼ空きビルになっているが、「スラッガーズ」などの入るビルは、営業を継続していたため、終了時期に関心が集まっていた。今回、国際興業管理の取得から2年4ヵ月後の3月21日、「スラッガーズ」と「グランドスラム」が営業を終了した。ただ、1階部分にある時間貸し駐車場「ザ・パーク南5西2」は、現在も営業を続けている。
コロナ禍でもススキノ地区での建設ラッシュは続いている。南5西2の街区は特に活発で、地上17階建ての「すすきのグランベルホテル」が21年7月に開業するほか、22年夏開業を目指して地上13階建ての「相鉄フレッサイン札幌すすきの」の建設工事も始まっている。「スラッガーズ」などの営業終了によって、こちらも再開発の足音が一段と近づいてきた。