テナントビル、賃貸マンションの桂和商事(本社・札幌市中央区)は、北洋銀行の旧「すすきの支店」ビル(中央区南5条西3丁目3)を取得した。同社はコロナ禍もあってビルや土地等不動産の新規取得を行っていなかったが、今回、ススキノ地区の好物件ということで取得に踏み切った。(写真は、北洋銀旧すすきの支店ビル)
取得は3月16日に実施した。取得額は非公表。北洋銀すすきの支店は、1968年、前身の北洋相互銀行時代に竣工した地下1階、地上3階建て、延べ床面積約363坪(約1200㎡)。同支店、昨年10月19日にブランチ・イン・ブランチとして札幌南支店(中央区大通西4丁目1)内に移転、その後、支店ビルは空きビルになっていた。
同ビルは、「ラウンドワン札幌すすきの店」の東隣でススキノ5条メイプル通りに面している。桂和商事は現在、ススキノを中心に飲食ビル18棟の他、市内中心部にオフィスビル15棟、賃貸マンション12棟、駐車場12ヵ所を所有運営している。2020年8月期のグループ売上高は約33億円。
同社は、旧すすきの支店ビルの取得について、「コロナ禍でススキノ地区は大変な打撃を受けているが、ススキノは必ず再起し、元の明るさを取り戻すと信じている。だからこそ私どもはススキノ中心部に位置する本物件を取得した」としている。改装後にテナント募集を行い、年内にも貸し出す意向。