大和ハウスリート投資法人、札幌の「ビッグタワー南3条」など3物件売却、不動産環境悪化を見越し

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 大和ハウスリート投資法人(本社・東京都)は、札幌市内の賃貸マンション3物件を売却する。不動産売買の環境が悪化することを見越して、物件の売却によって資産運用の効率性を向上させる。(写真は、35億1500万円で売却する「ビッグタワー南3条」)

 売却を決めたのは、「カスタリア円山裏参道」(札幌市中央区南2条西21丁目55ー1)、「カスタリア円山表参道」(同区北1条西21丁目46ー29)、「ビッグタワー南3条」(同区南3条東2丁目15ー1)の3物件で、既に「カスタリア円山裏参道」は20年12月21日に売却しており、「カスタリア円山表参道」は21年1月29日、「ビッグタワー南3条」は21年3月1日に売却する。

(写真は、7億2000万円で売却された「カスタリア円山裏参道」)

「カスタリア円山裏参道」は、07年8月竣工、10階建て、戸数36戸で20年8月末の稼働率は89%、利回りは4・7%だった。売却先は中心街ビル(本社・札幌市中央区)、売却額は7億2000万円。

(写真は20億5500万円で売却予定の「カスタリア円山表参道」)

「カスタリア円山表参道」は08年2月竣工、14階建て、146戸で20年8月末の稼働率は93・8%、利回りは4・7%。売却先は国内合同会社だが名称は非開示、売却額は20億5500万円。
 大和ハウスリート投資法人は、「カスタリア円山裏参道」と「同表参道」の土地・建物所有権売却について、ファミリー世帯に人気の文教エリアにあるが、間取りや賃料等がエリアの賃貸需要と乖離してきたことを挙げ、今後の収益力の維持、向上は難しいためとしている。

「ビッグタワー南3条」は、07年9月竣工、地下1階、31階建て、179戸で20年8月末の稼働率は96・4%、利回りは4・9%。売却先はマントミビルディング(本社・東京都中央区)、売却額は35億1500万円。同物件の不動産信託受益権売却について、大和ハウスリート投資法人は、築約13年が経過して大規模修繕工事の時期が迫っていることと、タワー物件のため今後の修繕費等の増加が予想され収益力の維持、向上は難しいためとしている。

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