札幌駅前通の第一生命ビルディング、2020年度から建て替え

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 札幌駅前通に面した札幌市中央区北3条西4丁目の「札幌第一生命ビルディング」の建て替えが2020年度から始まる。同ビルは築後64年が経過しており、新ビルに建て替えて商業施設やオフィスの複合ビルとして22年度にも竣工させる。(写真は、札幌駅前通の「札幌第一生命ビルディング」)

 札幌第一生命ビルディングのベースは1955年に竣工し、57年に増改築して現在のビルになった。2003年には耐震リニューアル工事を完了している。敷地面積は約383坪(1267㎡)で地下1階、地上9階建て。延床面積は約3538坪(約1万1677㎡)で、札幌駅前通地下歩行空間とは地下で接続している。設計、施工は竹中工務店。

 ビルには第一生命札幌総合支社のほか、あおぞら銀行札幌支店や東海東京証券札幌支店などが入っている。ビルの運営を行っている第一生命保険(本社・東京都千代田区)のグループ会社、第一ビルディング(本社・東京都中央区)は、現在もテナント募集を行っているが、期間は20年3月末までとなっている。20年度には解体に着手、22年度に地上13階ほどの商業・オフィスの複合ビルとして竣工を目指す。

 札幌駅前通の生保系ビルは、2006年に日本生命札幌ビルが旧札幌第一合同庁舎跡地を取得して大規模オフィス・商業ビルに建て替えたほか、札幌フコク生命ビルも17年1月に隣接していた越山ビルと一体化して札幌フコク生命越山ビルに建て替えた。また、大同生命札幌ビルも20年春竣工を目指して新ビル建設を進めており、第一生命は、駅前通の大手生保系ビルとしては後発組の建て替えとなる。なお、駅前通の生保系ビルとしては朝日生命札幌ビル(北2西3、77年7月竣工、築42年)、旧東邦生命札幌ビルの札幌ノースプラザ(北1西4、81年8月竣工、築38年)などがある。

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