社会医療法人社団カレスサッポロ(本部・札幌市中央区)は、札幌市中央区北1東1の街区約1000坪に2030年4月をめどに、新カレスサッポロビルを建設する。周辺では北海道電力や北海道中央バスなどが再開発ビルの建設を計画しており、創成川東地区の開発ラッシュが続くことになりそう。(写真は、カレスサッポロが明治安田生命保険から取得した当時の旧「明治安田生命札幌北1条東ビル」=2014年3月20日撮影)
カレスサッポロは法人本部のある旧明治安田生命札幌北1条東ビルの土地建物を14年3月に取得、「カレスサッポロビル」に改称しテナントを含めたオフィスビルを運営している。同ビルの東隣にはカレスサッポロが運営する「時計台記念病院」、「時計台記念クリニック」があるが、札幌卸センター跡地(北6東3)に21年3月着工、24年4月竣工を目指した「カレス医療センター」(仮称)に移転集約するため、同病院跡地とカレスサッポロビルを含めた一体開発を進めることにした。
6月にはカレスサッポロビルの北側に隣接する配管材料、機械工具販売の老舗、新六商店の土地建物も取得、一体開発が進めやすいようにした。現在は構想段階で「カレス医療センター」完成後に計画を具体化させるが、「オフィスビルとしてテナントも誘致する」(大城辰美理事長)としている。
北海道電力本社や北海道中央バス札幌バスターミナルなどがある約4500坪のゾーンでは、29年度に北電本社やホテル、オフィス、バスターミナルで構成される高層複合ビルを竣工させる構想が進んでいる。こちらの総事業費は500億円を超える規模になりそう。ほぼ同時期に新カレスサッポロビルの建設も進みそうで、創成川東地区は大きく変貌することになる。
※2019年7月31日記事一部修正しました。