札幌市中央区の北5条手稲通の西10丁目から西には、かつて衣料問屋が集積していたが、その多くが姿を消しつつある。北6条西10丁目の一角もその一つだ。高度成長期から街を特徴づけていたビル群がマンションに変わっていく。(写真は、北6条西10丁目の既存ビル3棟の解体工事)

 北6条西10丁目で進んでいるプロジェクトは、大和ハウス工業北海道支社(札幌市東区)が手掛けているもの。約632坪(2087㎡)の敷地には、衣料問屋などが入るビル3棟が建っていた。1976年竣工の5階建て安田ビルのほかトイデビル、バスティアの入っていたビルで、それら3棟は現在、ワイエスジー(本社・札幌市白石区)が注文者になって本間解体工業(同・札幌市西区)が解体工事を行っている。

 11月末には更地になって、2019年3月からマンション建設工事が始まる。マンションは鉄筋コンクリート造の14階建て、延べ床面積は約3047坪(1万56㎡)。戸数は126戸の予定。設計、監理はジャム建築(札幌市中央区)、施工は未定。完成は21年3月。

 街にはそれぞれ固有のカラーがあるが、北6条西10丁目界隈は、ビルのショーウインドーにマネキンが並ぶ衣料問屋の匂いがあった。新たに誕生するマンション群はどんなカラーを街に根付かせるのだろう。


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