札幌市中央区南2条西2丁目の角にある富樫ビルが売却される。現在、入札に向けて準備が進んでおり、年内に売却先が決まり2019年3月に引き渡しが行われる。(写真は、売却に向けて準備が進んでいる富樫ビル)

 富樫ビルは、地下3階、地上9階建て。敷地面積約202坪(667㎡)、延べ床面積約2561坪(8452㎡)。1967年に建設され、今年が築51年。地下には「大戸屋札幌南2条西2丁目店」やスープカレー「トレジャー」など飲食店が入り、1~5階は100円ショップの「ダイソー札幌中央店」、6~9階には企業の事務所や治療院、二番街商店街振興組合の事務所などが入っている。

 同ビルを所有する曲長(かねちょう)富樫商店は創業1887年(明治20年)で今年131周年。富樫ビルは、80周年記念事業として建設されたビル。同商店は、冷蔵倉庫業やマンション賃貸業なども行っているが、富樫ビルは耐震性が基準を満たしておらず、耐震補強費用や建て替え費用の問題で売却を決めた。

 当初は、CBRE(本社・東京都千代田区)が売却手続きを進めていたが、現在は三井不動産リアルティ(同・同)が売却窓口になっている。売却価格は15億円以上になる見込み。

 富樫ビルの斜交い(はすかい=ななめむかい)にある旧宮本ビル(南2西1)は、京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)が取得し、現在解体が進んでいる。富樫ビルは、テナントが入っているため売却後も当面は現状のまま継続されそう。


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