T&Dホールディングス(本社・東京都中央区)傘下の大同生命保険(同・同)は、2018年6月から札幌市中央区北3条西3丁目で「大同生命札幌ビル」の新築工事を始める。竣工は2020年春を予定している。(写真は、白いフェンスに囲まれている大同生命札幌ビル建設地)
旧大同生命札幌ビルは、1975年に竣工した地下2階、地上12階建てのオフィス、飲食の複合ビルだったが、老朽化のため大同生命は建て替えを計画。今年4月から大林組(本社・東京都港区)によって旧ビル解体工事が始まり、12月までには更地になっていた。
新ビルは、大同生命が所有する隣接のコンタクトオフビルとの一体開発が予定されていたが、同ビルに入居する札幌美容形成外科との建物明け渡し請求訴訟が続いていたため新ビル建設は遅れていた。
しかし、10月末に和解が成立、来年3月末で空きビルとなるため同ビルを解体した後、6月1日をめどに建設に着手することになった。
12月15日には、「建築計画のお知らせ」標識が設置された。それによると敷地面積約612坪(2020・04㎡)のうち約512坪(1692・28㎡)を利用して地下2階、地上14階建ての鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物を建設する。建物の高さは60m。設計、監理は日建設計一級建築士事務所(大阪市中央区)、施工は未定。
地下で札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)と接続するほか、2階までの低層部に商業施設が入り、2階には樹木を配した開放感のある賑わい広場を整備して市民が集い、憩える場所にする。3階から14階までがオフィスになる。
札幌駅前通の生命保険会社所有のビル建て替えは、2006年9月竣工の日本生命札幌ビル(低層棟は09年4月竣工)、15年1月に竣工した明治安田生命札幌ビル、17年3月に竣工した札幌フコク生命越山ビルに続き4棟目になる。大同生命ビル建て替えが決まったことで、駅前通に面している生保系ビルで建て替えられていないのは1957年1月に竣工した札幌第一生命ビルのみになる。