札幌市東区伏古11条4丁目のパチンコ店「パーラーパレックス伏古店」跡地の開発が関心を呼んでいる。敷地面積は約1000坪ほどで「コープさっぽろ新道店」、「DCMサンワ」など商業集積ゾーンと隣接している。果たしてどう開発されるのか。20171215_145502(写真は、パーラーパレックス伏古店跡地)

「パーラーパレックス伏古店」は、札幌新道と苗穂通が交差する北東の角に立地していた。新道沿いにある「セブン―イレブン札幌伏古店」の奥にあたる場所で、1997年にオープン。20年目の今年8月15日に閉店し、建物は解体されて現在はほぼ更地になっている。
 同店を運営していたのは、京都市南区に本社を置くナカサン。京都でパチンコホールを運営、「伏古店」は初の京都以外の店舗だった。

 土地登記簿によると、所有者は、土日限定のディスカウントストアから成長したカウボーイ(札幌市白石区)だったが、1996年に有限会社ナカノ(恵庭市)に代わっている。現在、土地には抵当権は設定されていない。
 
 ナカノの本社があるのは恵庭市戸磯。本社所在地に隣接して丸新岩寺(札幌市手稲区)が運営する「恵庭温泉ほのか」があるが、この施設もナカノの所有と推定できる。ナカノの実質的なトップはカウボーイ社長だった中野晃氏。

 カウボーイは、メインバンクだった北海道拓殖銀行の経営破綻により苦境に陥り、やがて2010年にトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)に吸収されて消滅した。拓銀破綻から20年目の今年、拓銀と因縁深いカウボーイが所有していた札幌伏古の1000坪が奇しくも更地になった。中野氏はその活用策をどう構想しているだろうか。


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