札幌商工会議所は平成27年度から「CSR経営表彰」を創設、会員企業のエントリー受付を始めている。CSRとは、本業を通じた社会貢献や地域社会の一員として様々な地域活動に参加をし、貢献を重ねていくことにより企業価値の向上や質の強化に繋がる。募集期間は10月31日までで選考委員会の審査を経て受賞企業を決定し表彰を行う。(画像は、札商CSR経営表彰のパンフレット)
CSRは、Corporate Social Resposibilityの略で企業の社会的責任のこと。法律を遵守しながら効率を追求して収益を確保するだけでなく、社会的な公正さや環境への配慮、地域への貢献などを通じて責任ある行動をとるべきという考え方。
地域社会の一員として周辺の清掃活動や児童の登下校見守り、消防団活動の支援などもCSR活動のひとつと考えられている。
札商ではこうしたCSR活動の普及啓発を目的に今年度から「CSR経営表彰」を設けるもので募集部門は社会貢献部門と環境貢献部門の二つ。
社会貢献部門は、地域貢献活動として企業が立地している周辺の清掃活動や地域活動、文化・芸術活動への支援や参加のほか福祉施設、発展途上国への寄付、児童見守り、青少年の非行防止、シルバー人材の積極採用、障がい者就労支援などが主な対象。
また環境貢献部門は、地球環境問題への取り込みとして植樹やリサイクル活動、省資源化、ゴミ減量化、省エネや二酸化炭素削減活動、クールビズ、省エネ機器への交換、マイバッグ、マイ箸運動の実施など対象は幅広い。
札商では7月からエントリー募集をしており現在までにゴミ減量化や福祉施設でのボランティア活動、産業廃棄物として廃棄されていた食材をペット用食品の原材料にしている企業などが応募しているという。
学識経験者などによる選考委員会で総合的に審査され来年1月に予定されている会員交歓会の会員表彰式で受賞企業を発表して表彰する。表彰企業を掲載した冊子の発行や札商が主催する講演会、セミナー、交流会での講演、オフィシャルHP、広報誌「さっぽろ経済」などで広く紹介する。
応募資格は札商会員企業であることと対象となる取り組みを3年以上継続して実施していることなどで自薦他薦は問わない。札商会員組織課では、「CSR活動が広がって行くように模範企業を表彰して広く紹介、企業価値向上に貢献したい」と話している。
CSR経営表彰についての問い合わせは、札商会員組織部会員組織課(☎011・231・1317、FAX011・231・2168)へ。