来春の統一地方選に向けて今期限りで引退する道議会議員が現在までで9人にのぼっている。自民党・道民会議に属する長老議員が引退するほか、民主党・道民連合や公明党も組織選出議員らは4期でリタイア、後継にバトンを渡すケースもある。
道議会の最大会派50人を擁する自民党・道民会議は6人が引退。2期の米田忠彦氏(千歳市)は、脳梗塞で健康上の問題が理由。4期の見延順章氏(札幌市北区)、5期の石井孝一議長(オホーツク総合振興局)と加藤唯勝氏(名寄市)、7期の勝木省三氏(札幌市西区)、8期の岩本允氏(札幌市豊平区)。
道議会第二会派で39人の民主党・道民連合は3期の沖田龍児氏(苫小牧市)、4期の沢岡信広氏(北広島市)の2人。
5人で会派を作る公明党は4期の荒島仁氏(旭川市)が引退する。
道議会議員の期数別の勢力から言うと、自民党・道民会議にしても民主党・道民連合にしても、1~2期の議員が多くを占めている。自民党・道民会議は1期生9人、2期生が16人で1~2期生だけで25人、自民党・道民会議全体50人の半分を占めている。
民主党・道民連合も1期生12人、2期生8人で合わせて20人。全体が39人だから半分強が1~2期生。
道議会議員として脂が乗っているのは3期程度までで、それ以降の期数を重ねている道議は議長、副議長を狙うか首長へ転じるケースが多い。実際、4期の自民党・道民会議議員は今期当初には10数人いたが現在は8人に減っている。いずれも首長への転出組だ。
道議会では来年の道議選から定数を現在の106人から104人に2減することを3定例道議会で決めた。渡島管内は3人から2人に減らすが、現在欠員が1人のため、自民と民主で議席を分け合っている現状からすればどちらの会派にも影響は出ない。また、オホーツク管内も3人から2人に減らすが、こちらは議長を務める石井孝一氏が引退、自民と民主が1、1となるため会派勢力への影響は少ない。
引退道議の後継候補は後日紹介するが、札幌市西区の勝木省三氏は後継を決めずに引退する公算が大きいという。子息の札幌市議4期の勝木勇人氏(札幌市西区)は引き続き市議に出馬するため、後継にはならない模様。
(写真は北海道道議会の建物)