DSC_5849 ホームセンターのサンワドー(本社・青森市)は24日、札幌市東区の「札幌新道店」(伏古11条3丁目)をリニューアルした。DIYやリビング、カー用品などのホームセンター商材の品揃えアップとともに新たに低価格食品スーパー「業務スーパー」のFC(フランチャイズ)展開を開始、食品とホームセンターの相乗効果で集客を見込む。札幌新道店の隣には「コープさっぽろ新道店」があり、食品を巡る攻防が激しくなりそうだ。(写真は、リニューアルで業務スーパーを導入したサンワドー札幌新道店=2014年1月26日午後撮影)
 
 サンワドーは青森地区や北海道地区でホームセンターを25店舗営業、他に100円ショップダイソーやカー用品のイエローハットなどをFC展開している。
 北海道地区は、ホームセンター7店舗だが、昨年4月から改装に合わせてFC契約している神戸物産(兵庫県稲美町)の業務スーパーを売場内に展開するスーパーセンター化に着手。昨年4月18日に「本通店」(函館市)、同月24日「上磯店」(北斗市)、同月27日「登別店」(登別市)、5月9日「砂川店」(砂川市)に自前の食品売場と業務スーパー売場を併設させてリニューアルしている。
 
 24日は、札幌新道店のリニューアルに合わせて導入した。同店は、1998年にスクラップ&ビルドで建設した売場面積1500坪の2階建て店舗で築16年目。
 
 同社は、ホームセンターの成長鈍化を補うため食品強化と改装時のホームセンター商材の品揃えアップを進めている。2013年8月中間決算では、全社の食品売上げが51億3000万円でその前の中間期に比べて5・3%増加した。一方、リビング、DIY&グリーン、カー&レジャーのホームセンター部門はいずれも3~5%の減少。中間段階では食品部門が33・3%を占めており、今後も食品強化による集客アップを狙いホームセンター部門の底上げを進めて行く考えだ。
 
 札幌新道店の横には、コープさっぽろ新道店があり、食品を巡る顧客争奪は激しさを増すと見られる。ただ、業務ス―パーは生鮮3品のうち青果のみで水産や畜産がなく冷凍加工が中心。また、デリカ・惣菜部門もコープさっぽろの店舗に強みがあるため、日配品や乾物商材での価格競争になりそう。


8人の方がこの記事に「いいんでない!」と言っています。