帝国データバンク札幌支店は2012年度北海道内スーパーストア売上高ランキングを昨年末にまとめたが、それによると首位は売上高2634億1300万円のコープさっぽろ(本部・札幌市)で2位は1683億1600万円のイオン北海道(本社・同)、3位は1156億2300万円のラルズ(同・同)になった。グループ別ではアークスグループ(道内7社)が店舗数204、売上高合計2971億1100万円で1位だった。(写真は左からアークス横山清社長、コープさっぽろ大見英明理事長、イオン北海道柴田祐司社長)
道内の消費人口は少子高齢化で減少傾向にあるほか、高齢化に伴う買い上げ点数の減少、さらに低価格志向に伴って各スーパー間は激しい競争条件に置かれている。その中で起きているのは、上位スーパーへ売上げが集中していく“アッパートレンド”。
上位10法人の売上高合計は9139億4000万円で上位50法人の82・8%を占め、2011年度と比べても売上高合計は3%増加したほか構成比も上位50法人中、81・2%から82・8%に1・6ポイント上昇した。
ただ、上位10法人を見ても11年度比で売上高を伸ばしたスーパーと減らしたスーパーが5対5の半々。消費者の支持を受けているスーパーとそうでないスーパーの“選別成長”が起きていることが窺える。
帝国データバンクがまとめた20位までのスーパー名と売上高、決算時点での店舗数は次の通り。カッコ内は前年比。道内に本社を置くスーパーのため、イトーヨーカドーやトライアルなど道外法人は含まれていない。
① コープさっぽろ 2634億1300万円(0・6%増) 107店舗
② イオン北海道 1683億1600万円(0・6%増) 38店舗
③ ラルズ 1156億2300万円(2・2%減) 62店舗
④ マックスバリュ北海道 907億400万円(12・3%増)※決算期変更で13ヵ月実績 72店舗
⑤ ホクレン商事 624億6100万円(1・3%減) 69店舗
⑥ 道北アークス 478億800万円(54・6%増)※ふじと道北ラルズが12年7月に合併 37店舗
⑦ 東光ストア 460億2800万円(0・7%減) 28店舗
⑧ 福原 456億9800万円(0・2%減) 46店舗
⑨ 北雄ラッキー 442億4900万円(0・7%減) 34店舗
⑩ ダイイチ 296億4000万円(6・3%増) 21店舗
⑪ 道南ラルズ 213億800万円(0・8%減) 16店舗
⑫ 豊月 200億4700万円(0・8%増) 13店舗
⑬ 北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール 166億円(3・8%増) 8店舗
⑭ 道東ラルズ 155億6100万円(3・1%減) 12店舗
⑮ 魚長 132億6300万円(3・8%減) 19店舗
⑯ 津司 120億円(4・3%増) 8店舗
⑰ いちまる 100億9500万円(2・1%減) 14店舗
⑱ 丸しめ志賀商店 95億3700万円(5・4%減) 13店舗
⑲ 東武 67億 2000万円(2・4%減) 2店舗
⑳ テキサス 50億9800万円(2・0%減) 22店舗
グループ別では次の通り。
① アークスグループ(ラルズ・東光ストア・福原・道北アークス・道南ラルズ・道東ラルズ・篠原商店の7社) 2971億1100万円(1・2%減) 204店舗
② コープさっぽろグループ(コープさっぽろ・魚長の2法人) 27666億7600万円(0・4%増 ) 126店舗
③ イオングループ(イオン北海道・マックスバリュ北海道の2社) 2590億2000万円(4・4%増)※マックスバリュ北海道は決算期変更で13ヵ月の変則決算 110店舗
これら3大グループの売上高合計は8328億700万円で、上位50法人の総売上高に占める比率は、11年度より0・1ポイント増の75・5%に達しており、グループによる寡占化が強まる傾向が続いている。
詳細は、http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/s131203_01.html