帝国データバンク札幌支店は、2014年度北海道内スーパーストア売上高ランキングをまとめた。1位は店舗と宅配などを合わせて2682億5900万円を売上げたコープさっぽろ(本部・札幌市西区)で、2位イオン北海道(同・同市白石区)、3位ラルズ(同・同市中央区)となり、20位までのランキングは昨年度と変化はなかった。IMG_5417(写真はアークスグループ、ラルズの室蘭中央店)

 このランキングは、道内に本社を置く法人で店舗や宅配などスーパー事業のほか不動産賃貸収入やスーパー以外の他の事業も含んだ売上高を比べている。1位のコープさっぽろは、帝国データバンクがランキングを始めた2007年度以降、8年連続の首位だった。2位は、売上高1725億5300万円(前期とほぼ同じ)のイオン北海道、3位は売上高1147億3500万円(前期比0・4%増)のラルズ、4位は売上高966億5800万円(同6・9%増)のマックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)、5位は売上高639億300万円(同8・5%減)のホクレン商事(本社・札幌市北区)だった。
 
 グループ別では、アークスグループ(道内本社7社=ラルズ、道北アークス、東光ストア、福原、道南ラルズ、道東ラルズ、篠原商店)が店舗数201、売上高合計前期比0・7%減の2937億3300万円で首位。2位は魚長(本社・函館市)を含むコープさっぽろグループで売上高合計は同1・5%減の2808億1000万円だった。3位は、イオン北海道、マックスバリュ北海道、いちまるのイオングループ3社で売上高は同2・2%増の2788億7500万円だった。
  
 上位3グループの売上高合計は、8534億1800万円となり、上位50社の売上高合計1兆1099億4300万円の76・9%を占め、前期より0・6ポイントシェアを高めた。文字通りアークス、コープさっぽろ、イオンの3極体制が繰り広げられていることが分かる。
 
 2014年度北海道内スーパーストア売上高ランキングは次の通り。法人名・所在地・店舗数・2014年度売上高(前期比伸び率)の順
 
1位 コープさっぽろ 札幌市西区 109店舗 2682億5900万円(1・5%減)
2位 イオン北海道 札幌市白石区 67店舗 1725億5300万円(0・0%)
3位 ラルズ 札幌市中央区  60店舗 1147億3500万円(0・4%増)
4位 マックスバリュ北海道 札幌市中央区 74店舗 966億5800万円(6・9%増)
5位 ホクレン商事 札幌市 北区69店舗 639億300万円(8・5%減)
6位 道北アークス 旭川市 37店舗 469億9500万円(1・4%減)
7位 東光ストア 札幌市白石区 28店舗 463億800万円(0・9%減)
8位 福原 帯広市 45店舗 439億1900万円(3・4%減)
9位 北雄ラッキー 札幌市手稲区 35店舗 437億900万円(0・7%減)
10位 ダイイチ 帯広市 20店舗 328億2600万円(8・0%増)
11位 道南ラルズ 函館市 17店舗 215億5800万円(1・4%増)
12位 豊月 芦別市/苫小牧市 13店舗 182億4400万円(6・6%減)
13位 北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール 札幌市東区 9店舗 176億円(1・1%増)
14位 道東ラルズ 北見市 11店舗 150億8200万円(1・3%減)
15位 魚長 函館市 19店舗 125億5100万円(1・4%減)
16位 津司 札幌市 8店舗 110億6200万円(6・4%減)
17位 いちまる 帯広市 14店舗 96億6400万円(1・5%減)
18位 丸しめ志賀商店 余市町 13店舗 83億3500万円(8・9%減)
19位 東武 2店舗 65億5000万円(2・2%減)
20位 篠原商店 網走市 3店舗 51億3600万円(0・4%減)
  
 上位20社のうちアークスグループは7社、コープさっぽろグループは2法人、イオングループは3社、イトーヨーカ堂グループは1社で地場独立系はホクレン商事、北雄ラッキー、豊月、北海道ジェイ・アール・フレッシュネス・リテール、津司、丸しめ志賀商店、東武の7社。
 2015年度は、イオン系2社によるダイエー店舗の承継、ラルズによる丸しめ志賀商店のスーパー事業買収があるため、単独、グループ共に順位に変化がありそうだ。


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