SM3社の10月売上高はパワー全開「マックスバリュ北海道」、ギアチェンジ「アークス」、省エネ走行「北雄ラッキー」

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 アークス(本社・札幌市)、マックスバリュ北海道(同・同)、北雄ラッキー(同・同)の食品スーパー3社の10月度売上高が揃った。それによると、この1年間で新規店舗を出店したアークスとマックスバリュ北海道は共に売上高が前年同月を上回り、新店のなかった北雄ラッキーは下回った。3社に共通するのは客数が減少する一方で客単価が上昇していること。商品単価が少しずつ値上がりしていることを反映している。
 
 各社の状況は次の通り。比率はいずれも前年10月対比。
■アークス
売上高 全店100% 既存店98・8%
客数 全店98・8% 既存店97・4%
客単価 全店101・2% 既存店101・4%
店舗数 291
■マックスバリュ北海道
売上高 全店109・4% 既存店103・5%
■北雄ラッキー
売上高 既存店98%
客数 既存店97%
客単価 既存店101・1%
 
 アークスを構成する道内3社の9月度は、売上高がラルズ、道北アークスともに99%で東光ストアは100%をやや超え、福原は102%となっており10月もこの傾向は続いていると見られる。
 
 マックスバリュ北海道は、新規店舗として滝川本町店(滝川市)、八軒5条店(札幌市西区)、ザ・ビッグ鳥取大通店(釧路市)の3店舗が加わっているため前年同月を大きく上回った。売上高の伸びは今期最高。既存店もリニューアルを継続しており100%を超える伸びを維持した。同社の全店、既存店の対前年同月超えは38ヵ月連続を記録した。
 
 北雄ラッキーは、昨年10月が同社の30周年記念として大規模な販促を仕掛けたため大きく伸ばしたことによる反動が出た。ただ、一昨年10月との対比ではやや伸ばしている。個別店舗で売上高にバラツキがあり、100%を超えているのは札幌市内4店舗、地方店舗3店舗。
 
 売上高は、3社3様が続いており新店と既存店でパワーが全開なのが「マックスバリュ北海道」。マーケティングを含めたギアチェンジでこれからの加速を想起させるのが「アークス」。北雄ラッキーは安定走行を続けており、マーケティングや品揃えを個店単位でキメ細かく対応する「省エネ走行」を続けている。

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