DSC_5263DSC_5259 コープさっぽろ(本部・札幌市)と道、サッポロビールは、3者共同で6日から第3のビール「麦とホップ」を飲んで北海道の森林資源を保全する活動に結び付ける環境行動キャンペーンを実施する。1缶につき1円分の二酸化炭素(66g)排出権を購入できるカーボン・オフセットの仕組みで消費者の普段の行動を森林保護に役立てる。12月末までに約137万缶を販売し、トドマツ7000本が1年間に吸収する二酸化炭素に匹敵する量をコープとサッポロビールが購入する。(写真左は1本1円の排出権購入枠がついた「麦とホップ」コープさっぽろ限定缶、写真右はキャンペーンをアピールするコープさっぽろ大見英明理事長=右、山谷吉宏副知事=中央、高島英也サッポロビール北海道本社代表)
 
 サッポロビールがコープ向けの限定缶「サッポロ麦とホップ」を生産。缶は「北海道の森を元気にしよう」とキャンペーンの趣旨やカーボン・オフセットの証明書を組み込んだデザインで消費者にアピールする。キャンペーンは6日から12月31日までを予定しておりコープの全店舗と宅配で350ml缶と500mlを5万5700ケース(133万6800缶)販売する。完売すると二酸化炭素排出権の購入額は135万円(税別)で90t分になる。
 
 この排出権は、道有林森林吸収エコビジネス支援プロジェクトとして羊蹄山や旭岳周辺のトドマツ、アカマツの間伐や上士幌町有林間伐促進に利用するほか、売上げの一部はコープ未来の森基金にも寄付する。今回のカーボン・オフセットの仕組みにはJ―VERと呼ばれる環境省の認証制度を導入、クレジット組成はマイクイラメイトジャパン(長谷川勝也会長)が担当した。
 
 コープさっぽろとサッポロビールはそれぞれ道と包括連携協定を結んでいるが、今回環境分野で道を介して両者が結び付き、「生産者と販売者がそれぞれの強みを生かした新しいキャンペーンの形だ。北海道の魅力を高める契機になる」(山谷吉宏副知事)と期待している。



この記事は参考になりましたか?