「プロノ」、一般向け業態「プロノセレクト」から撤退

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 仕事用品店「プロノ」を展開しているハミューレ(本社・札幌市東区)は2026年1月12日(月・祝)、「プロノセレクトイオンモール旭川駅前店」(旭川市宮下通7丁目2-5、イオンモール旭川駅前3階)を閉店する。「プロノセレクト」は、一般向け業態で、同店は、2021年10月15日にオープンした1号店だった。開店から4年で、この業態から撤退することになった。(写真は、「プロノセレクトイオンモール旭川駅前店」のパース)

 仕事用品店「プロノ」は、作業服、作業用品の専門店で、現在は、道内37店舗、東北・北関東に17店舗の計54店舗を展開している。「プロノセレクト」は、プロ向けショップから生まれた、日常でも使えるプロ仕様の商品を厳選、一般向けに展開する業態。ハミューレは、タブロイドサイズの折り込みチラシ『てまひま』を定期的に発行して、プロ向けの商品を一般向けに、分かりやすいキャッチコピーとともに魅力訴求を行っている。「プロノセレクト」は、この広告コンセプトをリアル店舗に落とし込んだもので、新たな客層を呼び込むのが狙いだった。1号店の「プロノセレクトイオンモール旭川駅前店」は、男性用、女性用の衣料、靴下、靴、手袋、工具、日用雑貨など約580アイテムを揃えてスタート。店舗面積は約87坪(約287㎡)だった。

 通常の「プロノ」は、郊外型路面店の出店スタイルだが、「プロノセレクトイオンモール旭川駅前」は、商業施設内へのインショップ展開。服飾雑貨店が店舗を連ねる大箱の商業施設の中では、「プロノ」のブランドを一般向けに訴求するには限界があった。このため、開店から4年強で閉店、これによって「プロノセレクト」業態の店舗はゼロになる。ハミューレは、一般向け機能性アパレルショップの「ハミューレ」の店舗展開も行っていたが、現在は閉店している。「プロノセクレクト」の閉店で、「プロノ」一択展開に集中することになりそう。

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