ホクレン商事(本社・札幌市北区)は2025年10月9日、「ホクレンショップFoodFarm新すながわ店」(砂川市東1条南1丁目1-20)をリニューアルオープンさせた。「エーコープ新すながわ店」から業態を変えて、品揃えを大幅に拡充、より地域に親しまれるスーパーマーケット(SM)に進化させる。(写真は、2025年10月9日にリニューアルオープンした「ホクレンショップFoodFarm新すながわ店」)
(写真は、青果売り場=店内写真は、いずれも許可を得て撮影しています)
「エーコープ新すながわ店」は、JA新すながわ本所に併設したスーパー。JA新すながわが運営してきたが、2017年6月にホクレン商事が、事業移管を受けて、運営に乗り出した。1階スーパーの店舗面積は約450坪、2階は約300坪で、「Can★Do」とホクレン商事による衣料品売り場。足元商圏が広がっているほか、滝川方面などからも買い物客が来店し、年間17~18億円の売り上げをコンスタントに確保していた。
(写真は、精肉売り場)
しかし、2025年6月にトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)が、ディスカウントストア(DS)「スーパーセンタートライアル砂川店」(砂川市空知太西1条2丁目1-16)をオープンさせ、低価格による誘客で、「エーコープ新すながわ店」の売り上げは、5~8%の減少となった。このため、店舗活性化と業態変更で、DSにはできない品揃えなどで差別化、リニューアルを行うことにした。
(写真は、鮮魚売り場)
リニューアルでは、冷凍・冷蔵設備を一新し、内外装、床張りを全面的に取り換えたほか、商品品揃えの幅も広げた。和洋日配品、グローサリー、菓子、酒、冷凍食品に関しては、以前に比べて5割増の品揃えとし、水産、精肉、惣菜関連も売り場スペースを広げた。ベースをSMに置き、全道の特産品を集めたセレクションコーナー、生鮮売り場の中に個食の菓子を平台展開するなど、「SMの枠を超えたSM」(ホクレン商事・中里雅明常務)が「FoodFarm」。今回のリニューアルでは、2階の衣料品売り場のレイアウトも変更、カプセルトイ300台を揃えた「Capsule Farm(カプセルファーム)」も設置した。投資額は、約4億円。
(写真は、惣菜売り場)
同社は、全道で49店舗を展開しているが、そのうち「FoodFarm」業態は、今回を入れて14店舗になり、空知管内7店舗の中で、初の「FoodFarm」になる。中里常務は、「お客さまに『いいね』と思ってもらえるような展開を継続的に図り、来店客を増やしていきたい。年間20億円超の売り上げを達成したい」と話していた。