ーー人口減少下の地域への出店については。
赤尾 ケースバイケースです。ただ、自治体からの補助金は受けないように方針を変えました。自治体にお金を出してもらって営業するのは、ビジネスとしては違っていると思います。もちろん協力できることはしていきます。
ーー日販は、どれくらいなら維持できると。
赤尾 不動産のコストによりますが、日販35万円あれば、店舗は継続していけます。
――物流関係の投資はありますか。
赤尾 関東で物流センターの増強を行います。北海道も物量が増えているので、札幌センターの使い方の見直しを進めていきます。
ーー他社の物流も行っていますか。
赤尾 他社の物流を、たくさん依頼されます。話を進めていくと、時間帯やオペレーションの問題があって実現しません。ルート物流のように納品時間が決まっている場合の他社物流は難しいですが、時間にとらわれず運搬できる他社の荷物の積載は、間もなく始めます。
ーーRB商品の外販規模はどのくらいですか。
赤尾 昨年は70億円を超えました。毎年10%ずつ伸びており順調です。牛乳、アイス、サワー、インスタントラーメンなどが好調です。本州で北海道フェアを実施する小売業に、当社のRB商品が入って、フェアだけで終わるところもあれば、定番になる先もあります。JR東日本グループのニューデイズさんと提携しており、定番商品をいくつか納入しているほか、留め型商品も作っています。茨城県のカスミさんからは、茨城のメロン「イバラキング」の果汁を羽幌町の当社のグループ会社で、留め型のアイスを製造を受託しています。RB商品の外販は、今期も10%くらい伸びていくので、当面100億円を目指したい。
ーー道内では、西友撤退やロピア進出などがありました。こうしたスーパー業界の変化による影響はありますか。
赤尾 影響はゼロではありません。ただ、スーパーは商圏が広いので、商圏内の店舗がすべて影響を受けるかといったら、そうでもありません。近くにある店舗は、多少の影響は受けます。ロピアさんはコストコさんのように、商圏が広いので、結果として影響はありませんでした。
ーー北海道銀行の「道民のATM」を設置する店舗が、増えています。
赤尾 現在、約600店舗に導入しており、徐々に利用件数が伸びています。道銀さんは、手数料無料の提携行を増やす交渉をしており、今後も利用件数は増えていくと思います。ATMを導入している店舗では売り上げも伸びており、今後も導入していきたい。(終わり)