ダイイチ(本社・帯広市)の2025年9月期第3四半期(2024年10月1日~2025年6月30日)決算は、売上高434億7000万円、営業利益10億4300万円、経常利益10億2600万円、純利益8億3200万円となり、前年同期間比12・2%の増収、36・0%の営業減益、37・4%の経常減益、26・0%の純利益減となった。(写真は、全店1位の売り上げを継続している「ダイイチアリオ札幌店」=2025年3月21日のオープン時)
売上高は、イトーヨーカドー承継店舗の「アリオ札幌店」(札幌市東区)と「稲田店」(帯広市)、昨年11月に新規出店した「千歳店」(千歳市)のオープン効果により大きく伸びた。「アリオ札幌店」は、今年3月にオープンしたが、4月以降は、月間売上高が全店1位で推移、「稲田店」も今年4月以降、同店が入っている「フレスポスズランプラザ」のテナント集積が進み、売り上げは伸長している。
こうした増収効果があったものの、新店投資に伴う経費負担増と人件費などの増加、さらに粗利益(売上総利益)の低下により減益となった。粗利率(売上総利益率)は25・4%で、前年同期間比0・2ポイント低下、売上高に対する販売費および一般管理費の比率(販管費比率)は24・0%で、同1・5ポイント増加した。売上高営業利益率は、2・3%となり、同1・9ポイント低下した。
地域別売上高は、帯広ブロック170億3400万円(同9・6%増)、旭川ブロック106億6600万円(同0・7%減)、札幌ブロック157億6600万円(同26・5%増)。特別利益として、イトーヨーカドー退店店舗の什器備品など資産譲渡による固定資産受贈益1億4600万円、2022年に発覚した不適切会計に起因して生じた費用について、当時の役員との解決金6700万円を計上した。