“釧路ラーメン”の麺製造、森谷食品をコープさっぽろが事業承継

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 コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の関連会社、コープトレーディング(本社・同)は、2025年6月9日、釧路ラーメンの麵製造、森谷食品(同・釧路郡釧路町)の全株式を取得、子会社化した。(写真は、コープさっぽろと森谷食品の事業承継会見。左から、コープさっぽろ・髙森雄輔執行役員、森谷食品・吉田孝行代表取締役、コープさっぽろ・米内徹常務理事=コープさっぽろ提供)

 森谷食品は、1966年1月設立。釧路ラーメンの麺を中心に、メンマやラーメンスープなどを製造しており、年商は約2億2000万円。後継者育成にはまだ時間を要するため、コープさっぽろが、コープトレーディングを通じて全株式(資本金は1500万円)を取得して、事業承継することにした。

 コープさっぽろは、森谷食品の持つ加工技術や製造力をグループ内に取り込み、食品製造能力を強化する。また、地域の産品を利用した地場企業を存続させることで、地域の雇用と技術力を守ることに貢献する。森谷食品の吉田孝行代表取締役は続投し、コープさっぽろの髙森雄輔執行役員生鮮本部長兼商品開発部長は非常勤の社外取締役、コープさっぽろの米内徹常務理事は監査役に就く。社員18人(パート3人)は、引き続き雇用する。

 コープさっぽろグループが、こうした地域に根付く食品系メーカーをM&Aするのは、アイスクリームのさくら食品(小樽市)、アスパラガス・スイートコーン缶詰などのクレードル興農(札幌市中央区)に次ぐものとなる。

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